吉田拓郎や井上陽水、かぐや姫などがメジャーな人気を掴むもっと前、69年から72年頃の関西フォーク・シーンではURC(アンダーグラウンド・レコード)という独立系レーベル(インディーズのはしり)が発足し、岡林信康や五つの赤い風船、中川五郎、高田渡などのレコードを世に送り出した。当時の時代背景(学生運動やヒッピー文化など)とリンクしながら、フォークは社会現象とまでなるが、歌の内容が政治的・社会的なものから個人の心象風景的なものへと移り変わる中、URCと並んで70年代初期のフォーク・ブームを支えたのがエレック・レコード(69年創設)である。広島フォーク村で活動していた吉田拓郎をデビューさせ、泉谷しげる、古井戸、佐藤公彦(ケメ)、海援隊などを次々にヒットさせた。日本のニュー・ロックの伝説的バンドである村八分や、コミックソングとして深夜放送からヒットしていった「金田の大冒険」や「悲惨な戦い」といったレコードをリリースしたのもエレック・レコードである。
ここでは、エレック・レコードの代表的アーティスト(吉田拓郎や泉谷しげるのオリジナル・アルバムは残念ながら配信なし)を連載で紹介していきます。 |