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Music Lounge Topics

2007年09月

昭和フォークの殿堂、エレック・レコード配信開始!(第1回)

吉田拓郎や井上陽水、かぐや姫などがメジャーな人気を掴むもっと前、69年から72年頃の関西フォーク・シーンではURC(アンダーグラウンド・レコード)という独立系レーベル(インディーズのはしり)が発足し、岡林信康や五つの赤い風船、中川五郎、高田渡などのレコードを世に送り出した。当時の時代背景(学生運動やヒッピー文化など)とリンクしながら、フォークは社会現象とまでなるが、歌の内容が政治的・社会的なものから個人の心象風景的なものへと移り変わる中、URCと並んで70年代初期のフォーク・ブームを支えたのがエレック・レコード(69年創設)である。広島フォーク村で活動していた吉田拓郎をデビューさせ、泉谷しげる、古井戸、佐藤公彦(ケメ)、海援隊などを次々にヒットさせた。日本のニュー・ロックの伝説的バンドである村八分や、コミックソングとして深夜放送からヒットしていった「金田の大冒険」や「悲惨な戦い」といったレコードをリリースしたのもエレック・レコードである。

ここでは、エレック・レコードの代表的アーティスト(吉田拓郎や泉谷しげるのオリジナル・アルバムは残念ながら配信なし)を連載で紹介していきます。

Various Artist
『エレック・シングル・コレクション 喜怒哀楽』

2006年 Release

ダウンロード価格
アルバム \2,400(税込)  
トラック 各\200(税込)

01.
青春の詩/吉田拓郎試聴
02.
春のからっ風/泉谷しげる試聴
03.
ドゥーチュイムニー/佐渡山豊試聴
04.
ちどり足/古井戸試聴
05.
ポスターカラー/古井戸試聴
06.
通りゃんせ/佐藤公彦試聴
07.
12時過ぎのシンデレラ/とみたいちろう試聴
08.
おー脳!!/泉谷しげる試聴
09.
マークU/吉田拓郎試聴
10.
とっぽい男のバラード/吉田拓郎試聴
11.
雨宿り/佐藤公彦試聴
12.
明日天気なあれ/佐藤公彦試聴
13.
もうねむたいよ/古井戸試聴
14.
眠れない夜/泉谷しげる試聴
15.
乱・乱・乱/泉谷しげる試聴
16.
カレンダー/土居まさる試聴
17.
故郷未だ忘れ難し/海援隊試聴
18.
母に捧げるバラード/海援隊試聴
19.
さなえちゃん(ライブ)/古井戸試聴
20.
イメージの詩/吉田拓郎試聴
21.
春夏秋冬(ライブ)/泉谷しげる試聴

エレック・レコードのヒット曲を集めたコンピレーション。初期エレック・レコードの中核をなす吉田拓郎、泉谷しげるは、共に関西フォークからの影響を受けながらも、独自の作風を確立。吉田拓郎のニヒリズムを漂わせた歌詞は「青春の詩」や「イメージの詩」に顕著。「マークU」は素直にかっこいい。代表曲ともいえる「人間なんて」が入っていないのが残念・・・。泉谷しげるは、半ばヤケッパチのような曲も持ち味だが、どこか老成したような「春夏秋冬」「春のからっ風」はまぎれもない名曲である。
拓郎、泉谷に次いで登場したのが古井戸やケメ。古井戸は、替え歌作りが流行った「さなえちゃん」が有名だが、どちらかというと、日常のなかの醒めた気分や哀しさを独特の情緒で歌った「ちどり足」「ポスターカラー」などが印象的だ。ラジオのパーソナリティーとしても人気だったのが、ケメこと佐藤公彦。ピピ&コットを経てソロとなり、メルヘンチックでわらべ歌的な世界が、年齢不詳(?)な声とあいまってイノセントさを強調する。「通りゃんせ」はそんなケメの代表曲。「明日天気なあれ」のA&M的なソフト・ボッサも気味悪さと背中合わせだが、なかなか斬新である。
もう一つエレックを代表するアーティストといえば、海援隊だ。彼等を一躍有名にした「母に捧げるバラード」は、ここではストリングス入りバージョン、『コミックソングコレクション抱腹絶倒』では、ハーモニカで始まるアコースティック・バージョンを収録。
他にも、沖縄出身の佐渡山豊の「ドゥーチュイムニー」(沖縄方言で“ひとりごと”の意味)や、今やCMソングやアニメソングの大御所のとみたいちろう、エレック・レコード初のシングル盤となった土居まさる(『TVジョッキー日曜大行進』が懐かしい!)の「カレンダー」といった曲も入ったお得盤!

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Various Artist
『エレック・コミックソングコレクション 抱腹絶倒』

2006年 Release

ダウンロード価格
アルバム \2,400(税込)  
トラック 各\200(税込)

01.
尾崎家の祖母/まりちゃんズ試聴
02.
金太の大冒険/つボイノリオ試聴
03.
おー脳!!/ 泉谷しげる試聴
04.
怪傑黒頭巾/つボイノリオ試聴
05.
まりちゃん/まりちゃんズ試聴
06.
悲惨な戦い/なぎら健壱試聴
07.
母に捧げるバラード/海援隊試聴
08.
さなえちゃん/古井戸試聴
09.
尾崎家の祖母PartU/まりちゃんズ試聴
10.
吉田松陰物語/つボイノリオ試聴
11.
カツ丼/中島田鶴雄試聴
12.
君を食べちゃいたい/まりちゃんズ試聴
13.
葛飾にバッタをみた/なぎら健壱試聴
14.
戦争小唄/泉谷しげる試聴
15.
野菜が食べたい/ピピ&コット試聴
16.
バイオリンのおけいこ/佐藤公彦試聴
17.
インスタントラーメン/古井戸試聴
18.
極付けお万の方/つボイノリオ試聴
19.
くちづけ/まりちゃんズ試聴
20.
黒いかばん/泉谷しげる試聴

エレック・レコードには放送禁止歌の2大巨頭といえるつボイノリオの「金太の大冒険」と、なぎら健壱の「悲惨な戦い」が揃っている。特に「金太の大冒険」はカラオケの大ベストセラーでもあり、アルバム『ジョーズ・ヘタ』は50万枚を超える大ヒットとなっている・・・らしい。この“エレック・コミックソングコレクション”と題されたコンピレーションは、つボイノリオの放送禁止3部作としても有名な「極付け!お万の方」「吉田松陰物語」(他に「怪傑黒頭巾」 も!)収録された優れもの。いわゆる“ぎなた読み”(言葉をつなげる・・・)を駆使した下ネタソングなのであるが、面白いものは面白い!なぎら健壱は、この曲と「およげ!たいやきくん」のB面の「いっぽんでもニンジン」といったコミック・ソングしか一般には知られていないのがさびしいが、語りの上手さは最高。
後に、“藤岡藤巻”としてその世界では有名な二人が在籍していたのが、「ブスにもブスの生き方がある」で衝撃的デビュー(?)を飾ったまりちゃんズ。爆笑ものの「尾崎家の祖母」「まりちゃん」「君を食べちゃいたい」「くちづけ」を収録。ブス、ホモ、ウンコ等をネタにしたストーリー性の高いコミックソングは、パンクでありカルトであり、変態。『三巴狂歌』『お買徳』のオリジナル・アルバムも用意してあります!
泉谷しげるも危険度たっぷりで、梅毒ネタの「おー脳!!」、警官をおちょくる「黒いかばん」あたりは、今聴いてもやはり名曲である。「戦争小唄」の激しさは、もはやパンク。この乱暴でヤケッパチなキャラは泉谷しげるのあくまで一面であるが、“この野郎ッ!”的な怒りが、一種の照れ隠しであることがわかると、泉谷がますます好きになる。

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泉谷しげる
『泉谷しげるライブ サブ・トータル』

1978年 Release

ダウンロード価格
アルバム \2,400(税込)  
トラック 各\200(税込)

1971年に、実況録音盤『泉谷しげる登場』でデビュー。72年に「春夏秋冬」がヒットして吉田拓郎と並ぶフォーク界のスターに躍り出た。パンク的な激しい気性と、絶望のふちにあるような叙情の間でいつも何かに怒っているような印象がある。本作は、昭和48年(1974)に、中野サンプラザで行われた“唄の市”の集大成といえるライブ・アルバムで、まだフォーク色が残る頃の泉谷を堪能できる。

おすすめトラック

春夏秋冬試聴
白雪姫の毒リンゴ試聴
陽が沈むころに試聴

Various Artist
『唄の市第一集』

1971年 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,800(税込)  
トラック 各\200(税込)

エレック・レコード主催(地方での開催にも協力)による“唄の市”の、71年の旗揚げコンサート(東横劇場)を収めたものが『唄の市第一集』である。エレックにアルバムは残していない小室等と六文銭をはじめ、吉田拓郎の「ハイライト」の貴重なテイクや、ピピ&コット(ケメと丸山圭子が在籍)のアルバム未収録の「捨ててはいけないよ大切なものを」など、このアルバムでしか聴けない曲満載。

おすすめトラック

ハイライト/ 吉田拓郎試聴
街と飛行船/ 小室等と六文銭試聴
帰り道/ 泉谷しげる試聴

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古井戸
『古井戸の世界』

1972年 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,800(税込)  
トラック 各\200(税込)

『唄の市第一集』に「花言葉」と「大雪のあとで」が収録されていた古井戸。エレックに残した5枚(ライブ盤含む)のアルバムはどれも素晴らしいが、大ヒット「さなえちゃん」をはじめ、「ちどり足」「何とかなれ」「ろくでなし」などの名曲が詰まったデビュー盤はやはり格別である。その後、ナイーヴだった仲井戸麗一がRCサクセションに加入し、ロケンロールを弾きまくったのにちょっと驚いた。

おすすめトラック

さなえちゃん試聴
何とかなれ試聴
ろくでなし試聴

佐藤公彦
『Keme Vol.3 千羽鶴』

1973年 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,800(税込)  
トラック 各\200(税込)

67年結成のピピ&コットを経て71年にソロ・デビュー。男なんだけどキュートなルックスと可愛い声で、女性に大人気だった。確かに「通りゃんせ」や「バイオリンのおけいこ」などはケメにしか歌えない曲だろう。この『Keme Vol.3 千羽鶴』は、より日本情緒に近づこうとした傑作で、「恋摘み唄」や「夕暮れ」「羽子板エレジー」などは単なる少女趣味と侮ってはいけない、忘れかけた風景が見えてこないだろうか?

おすすめトラック

通りゃんせ試聴
恋摘み唄試聴
虞美人草試聴

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山崎ハコ
『飛・び・ま・す』

1975年 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,800(税込)  
トラック 各\200(税込)

大分県の日田市から一人横浜に出てきて、こみあげる情感を自然のままに歌にした。これが18歳の女の子が歌う“うた”なのか?必要最低限のバック(チャーやポンタ、小原礼などが参加)は付いているが、ニューミュージック全盛の時代にここまで“むきだし”の音楽をやられると逆にコワイ。でも、「飛びます」をリアルタイムで聴けて幸せだったし、今も「サヨナラの鐘」で泣けるのは嬉しいことだと思う。

おすすめトラック

望郷試聴
サヨナラの鐘試聴
飛びます試聴

佐渡山豊
『仁義』

1973年 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,800(税込)  
トラック 各\200(税込)

沖縄出身のシンガー・ソングライター。72年にエレックよりオムニバスLP『沖縄フォーク村』をリリースし、73年に『世間知らずの佐渡山豊』でソロ・デビュー。6枚のアルバムを発表し、沖縄に帰る。18年ぶりの『さよならおきなわ』(97年)で音楽活動を再開した。本作で聴かれる「変わりゆく時代の中で」や「春は待ちぼうけ」の硬派なサウンドは、米ウッドストックの音を思い起こさせる。

おすすめトラック

仁義 T試聴
変わりゆく時代の中で試聴
春は待ちぼうけ試聴

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村八分
『村八分ライブ』

1973年 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,800(税込)  
トラック 各\200(税込)

ストーンズのオルタモント・ライヴを見てロックに目覚めたという柴田和志(チャーボー)と、元ダイナマイツのギタリスト、山口冨士男を中心に70年に結成。スタジオ盤は残しておらず、73年の京都西部講堂でのライブ盤が伝説のように聴き継がれてきた。ドラッグの匂いがプンプンする、日本語によるオリジナリティの塊のようなチャーボーの歌と、山口の強烈なリフが絡む妖しさは誰も真似出来なかった。

おすすめトラック

鼻からちょうちん試聴
んッ!!試聴
馬の骨試聴

山口フジオ
『ひまつぶし』

1974年 Release

ダウンロード価格
アルバム \????税込)  
トラック 各\???(税込)

73年9月のライブを最後に村八分を抜けた山口冨士男のソロ1作目。デモの段階で一旦ストップがかかり、やりたいことをやらせてもらえなかったフジオの捨てゼリフ的な意味合いで“ひまつぶし”と付けられたというが、ラフなギター・リフが冴えるロックンロールから、ルーズなブルース、サイケデリックまで、ジャンキーな天才ギタリスト、フジオの世界が刻まれている傑作であることに変わりはない。

おすすめトラック

ひとつ試聴
泣きたい時には試聴
からかわないで試聴

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情熱的に生きる大人のためのエンターテインメント・チャンネル!

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スタイリッシュなメロディ・メイカー、村井邦彦の世界

今年で作曲家活動40周年を迎える村井邦彦。和製ポップスからGS、フォーク/ニューミュージック、歌謡曲まで、数多くのヒット曲を生み出し、70年代にはアルファ・レコードを設立し、赤い鳥や荒井由実、ハイ・ファイ・セット、YMOなどを世に送りだした。

60年代後半にGSブームが起こり、歌謡界の専属作家制度が崩れ、フリーの作詞家・作曲家が台頭してきた中に村井邦彦もいた。67年にヴィッキー(当時「恋はみずいろ」をヒットさせていたヨーロピアン・アイドル)に提供した「待ちくたびれた日曜日」を皮切りに、スパイダーズ、テンプターズ、タイガース、モップスなどのGS、人気アイドルの辺見マリ、ピーター、そして森山良子、トワ・エ・モア、赤い鳥といったフォーク系まで、洋楽テイストを巧みに取り入れたスタイリッシュな作風でヒット曲を量産していく。特に、赤い鳥の「翼をください」は今や国民的スタンダードとなっている。その村井邦彦の業績を5枚組みCDボックスにまとめた『The Melody Maker −村井邦彦の世界−』が今年6月にリリースされた。ここでは、ボックス収録の全110曲のなかから、代表的な楽曲を紹介します。

Various Artist
『The Melody Maker −村井邦彦の世界−』

2007/06/20 Release
MHCL 1087-91 ソニーミュージック ダイレクト

◆OnGenで配信中の楽曲

エメラルドの伝説/ザ・テンプターズ試聴
純愛/ザ・テンプターズ試聴
本牧ブルース/ザ・ゴールデン・カップス試聴
或る日突然/トワ・エ・モワ試聴
虹と雪のバラード/トワ・エ・モワ試聴
美しい誤解/トワ・エ・モワ試聴
雨あがりのサンバ/森山良子試聴
経験/辺見マリ試聴
私生活/辺見マリ試聴
ダニエル・モナムール/辺見マリ試聴
花の世界/加橋かつみ試聴
その答えを/加橋かつみ試聴
翼をください/山本潤子 試聴
忘れていた朝/山本潤子 試聴
スカイレストラン/山本潤子 試聴
白いサンゴ礁/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 試聴
朝まで待てない/ザ・ガレージ 試聴

印の曲はオリジナル・アーティストではありません。

人気グループサウンズ、テンプターズに提供(なかにし礼・作詞)した「エメラルドの伝説」は、オリコン1位、46万枚の売り上げを記録した。阿久悠・作詞によるモップスの「朝まで待てない」も斬新な曲として後年に語り継がれる名曲。町田義人がリード・ボーカルだったズー・ニー・ヴーの「白いサンゴ礁」も阿久/村井コンビによる名曲である。GSブームが去った後、男女デュオのトワ・エ・モワが歌った「或る日突然」(69年)、森山良子の「雨あがりのサンバ」(68年)、赤い鳥の「翼をください」「忘れていた朝」(71年)といった、澄んだ女性ボーカルが印象的な一連のヒット曲に、村井邦彦の特徴が出ている。いずれも作詞家・山上路夫とのコンビによる作品である。赤い鳥の山本潤子等が結成したハイ・ファイ・セットのヒット曲「スカイレストラン」の作詞は荒井由実によるものだが、元々は「あの日にかえりたい」のための歌詞だった。歌謡曲のジャンルでは、元祖お色気アイドルの辺見マリの一連のヒットや北原ミレイの「ざんげの値打ちもない」なども有名である。

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森山良子
『森山良子 40th アニバーサリーベスト』

2006年 Release

トワ・エ・モワ
『トワ・エ・モア ベストコレクション〜フォーク名曲集〜』

1969年 Release

山本潤子
『翼をください』

1998年 Release

加橋かつみ
『1971 花』

1971年 Release

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USENの音楽放送 SOUND PLANET & USEN440
BF-06 シニアライスポップス

「村井邦彦特集」2時間プログラム放送!(放送日:10/1〜10/31 火・金22:00〜、土・日10:00〜、16:00〜)

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