海外では、なんといってもMCハマーやヴァニア・アイスんどのポップ・ラップ、それからロクセットあたりですか? どれもギリギリのラインにいた気がするが、曲そのものは楽しめてしまったのでした。プリンスのソングライティング・センスも光るシニード・オコナーの「ナッシング・コンペアズ・2U」、かのテイ・トーワが在籍していたディー・ライト「グルーヴ・イズ・イン・ザ・ハート」も印象的でしたなあ。その他、華々しく登場したマライア・キャリーや、「Because I Love You」でブレイクした一発屋のスティーヴィー・B. もウケまくってました(あの人はいまどこに?)。(テキスト&選曲/印南敦史)
音楽面についていえば、10月のJ-WAVE開局が大きいでしょうね「しゃべりがメインで音楽は二の次」という従来の常識を覆したアプローチは、ホント衝撃的でしたぜ(頼むから、あの方向にまた戻ってくれ!)。いまや卒業ソングとして定着した長渕剛の「乾杯」が生まれたこの年のJ-POPシーンでは、「パラダイス銀河」の光GENJIとか先輩格の少年隊とか、ジャニーズ系も相変わらず様々なトピックを打ち出してはきた。が、「サマータイム・ブルース」のRCサクセションとか「TRAIN-TRAIN」のThe Blue Heartsとか、ロック勢が元気だったのも特徴じゃないかな。
だが、45人ものアーティストが集結したUSA for Africaの「ウィ・アー・ザ・ワールド」の純粋性やワム!「ケアレス・ウィスパー」の演歌魂には、多くの人が心打たれたのだった。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテーマ・ソングを担当したヒューイ・ルイスが、チョイ役でいい演技を見せてくれたことも印象的でしたね。(テキスト&選曲/印南敦史)