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FEATURED ARTIST ケリ・ノーブル 特集

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深い情感をたたえたバラード「ルック・アット・ミー」が、映画『東京タワー』(江國香織・原作)の挿入歌や、資生堂べネフィークCMソングに起用されたこともあり、日本でもロングセラーとなったデビュー・アルバム『フィアレス』。等身大の歌詞が現実を生きる若い女性に共感を呼び、恋や仕事の悩みを抱える女性から多くの支持を集めた。アコースティックな質感を生かしたサウンドとハスキーなボーカルは、聴く人の心の中に深く入り込んでくる。3年ぶりとなるアルバム『レット・ゴー』は、ケリ・ノーブル自身がいろいろな葛藤を乗り越えて完成させた“前向き”のアルバムであり、力強いメッセージと繊細さが共存し、シンガー・ソングライターとして更なるステップアップが刻み込まれた作品となっている。新作のプロモーションのために来日していたケリさんにお話を伺うことができた。


■新作『レット・ゴー』について

デビュー作から『レット・ゴー』まで3年間のインターバルがありますが、『レット・ゴー』を作ることになったきっかけは?

『フィアレス』のツアー後、アメリカのレーベルといろいろ問題が生じて、レーベルを離れたんです。このビジネスの世界で、音楽を作っていきたいのかどうか、自分でもわからなくなってしまったんです。これからどうしようか、音楽で生計をたてていくのか、他に何かやりたいのか、葛藤があって、いろいろ悩んだ結果、音楽をまたやっていくことを決心し、それから曲を作りはじめてレコーディングにとりかかったので3年間くらいかかってしまったんです。

『フィアレス』と『レット・ゴー』の違いは?

『フィアレス』はアメリカのEMIの監修のもとに作られたアルバムで、ノラ・ジョーンズっぽいアルバムを作って欲しいというのが、彼等(レコード会社)の狙いだったんですね。シンプルでバラードが多いアルバムを求められていて・・・、勿論、バラード系の曲は私の一部分でもあるので、そういう曲は書けるんですが、そういったものしか書くことを許されなかった。
『レット・ゴー』はレーベル契約がまだない時期に作られたアルバムなので、レーベルの監視や周りの人たちの意見から自由な作り方をしていて、これがいいとか悪いとかの判断もなしにあるがままに曲を書き、レコーディングしていったものなんです。だから、より力強いアルバムになっていると思います。音も力強いし、私の持っているあらゆる面、多くの部分が表現されたアルバムなのではないかと思います。

『レット・ゴー』のなかで、完成させるのが難しかった曲は?

「ボーン・アゲイン」です。何故かというと、この曲は私の生い立ちについて書いた曲で、こんなことを書いたら両親が怒ってしまうんじゃないかと、恐れながら書いた曲だからです。

■曲を書くことについて

ジョニ・ミッチェルの『ブルー』を聴いて曲を書き始めたのですか?

18歳の時に知り合いからそのCDを貰ったんですね。丁度その頃から曲を書きはじめていて、『ブルー』を聴いたときに、何かが私の中にある創作のスイッチをONにしたんです。彼女のような曲を書きたいというわけではなくて、私なりに曲を書いていきたいなと思わせてくれたのが『ブルー』だったんです。

曲を書く上で一番大切にしていることは?

“曲を書こう”と意識している時って、いい曲はできなくて、何か真実ではない気がするし、正直な自分の気持ちを歌っていない気がするんです。何かインスピレーションの元がないと、努力しても曲は書けない。ベストな曲、いい曲が生まれてくる時は、必ずインスピレーションが湧いて書いているので、インスピレーションが湧かない時は書くのを止めてしまいます。

ケリさんの曲はリアル・ストーリーと受け取っていいのですか?

『レット・ゴー』に入っている「エミリー」という曲は、クリステン・ホール(シュガーランドのメンバー)と一緒に、二人の共通の友人のことを書いた曲なので、この曲だけはストーリーテリング風の曲ですが、他のほとんどの曲に関しては、私の実体験の中から生まれてきた曲なので、私の人生について歌っています。

■これまでのキャリアについて

テキサスには何歳までいたのですか?

生まれはテキサス州のフォートワースですが、1歳の頃にシカゴに移り住んでいます。それからまたテキサス州ダラス郊外のブライアンという町に戻り5年間ほど過ごし、その後はずっとデトロイトでした。

デトロイトは、イギー・ポップなどハード・ロックが盛んなところですが、影響は受けましたか?

聴いちゃいけないと禁止されていたので、影響は受けていません(笑)。その頃聴いていたのは、モータウン・ミュージック、ゴスペルや教会音楽、R&Bなどが周りにあったので、そういった音楽を聴いて育ちました。

シンガー・ソングライター系で、ジョニ・ミッチェルの他に影響を受けた人は?

キャロル・キングです。あとエルトン・ジョンもそうですね。それに、ジェフが凄くジェイムス・テイラーを好きなので、彼の影響でジェイムス・テイラーも聴くようになりました。

デビュー作からのプロデューサーであるジェフ・アランデルと知り合うきかっけは?

ミネソタ在住のビリー・マクラフリンというミュージシャンが、ジェフと共通の友人だったんです。ビリーがジェフと一緒にデトロイトにツアーに来た時に、私とビリーは友達だったので、一緒にやらないかと誘われて、その時がジェフと知り合った最初です。
それまでジェフの曲は、知らなかったんですが、音楽的なアプローチから言えば、彼の曲はストーリーテリング的で、私の曲は日記を歌にしていく感じなので、全然アプローチは違うんですが、ジェフは私のやっている音楽に興味を持ってくれました。私の音楽活動をヘルプしたいということで、それがきっかけで一緒に仕事をするようになったんです。

あるインタビューで読んだのですが、パティ・グリフィンも好きだとか?

彼女は私のアイドルです!崇拝しています(笑)。何度か会う機会があったのだけど、今は彼女の音楽を聴くだけでいいかなと思っています。もし、彼女がたまたま機嫌の良くない日(Bad Day)で、彼女のそんな部分が見えたりするのが怖いので、まだ会っていないんです・・・。彼女の音楽を知っていますか?(筆者:パティ・グリフィンのCDを差し出す)Wow!『Living With Ghosts』が私にとって最高のアルバムだけど、この『Impossible Dream』もいいアルバムですね。「Top of the World」はすごく悲しい曲ね。「Rowing Song」を聴くと、何故かツアー中のことを思いだしてしまう。

デビューまでの活動は?

ミュージシャンになろうとしていて、コーヒーハウスやバーでプレイする一方で、ウェイトレスをしながら生計をたてていました。
ある女性がスカウトのような感じで私を見つけてくれて、彼女はソニーと関係があってデビューの話もあったのだけど、その後ジェフと知り合って、彼が具体的にこうしていこうというプランニングを持っていたので、ジェフ経由でデビューすることが可能になったんです。

現在は、ミネソタ(ミネアポリス)を中心に活動されていますが、ミネソタの音楽シーンはどういう感じですか?

これは私の独自の説ですが、ミネソタは独特のサウンドのテイストを持っていると思います。ミネソタは凄く寒いところなので、家の中に閉じこもってプレイすることが多く、それで割とフォーキーでオーガニックなサウンドになるんだと思います。私のミュージシャンの友達も寒いときは家の中に集まって、一緒にプレイすることを楽しんでいるので、そういう傾向の曲が増えてくるんだと思います。

最近、特に注目しているミュージシャンはいますか?

ウェストコースト出身のバンドなのか、はっきりとわからないのですが、男女のデュオでウィーピーズ(The Weepies)というバンドを数ヶ月前に発見して、いいなと思って発見してからずっと聴いてます(笑)。

■来日の印象は?

今回で3度目の来日になりますが、ライブでのお客さんの反応は変ってきていますか?

私にとっての違いはありますが、お客様の反応が変わってきてるかどうかはわからないんです。最初の頃は、どんな反応が返ってくるかもわからなかったし、話しても理解してもらえるのかどうか、わからなかった。でも段々と慣れてくるにつれて、私のほうのアプローチが変ってきたと思います。MCも短くはっきりとしゃべるようにしているし、アメリカのオーディエンスとは聴く姿勢が違って、静かにちゃんと聴いてくれるというのがわかっているので、その心の準備をしてライブに臨んでいます。

今回のプロモーション来日で観光とかの時間はありましたか?

昨日(11/10)がはじめてのオフで、京都に行ってきました。お寺を見たり、お庭を見たり、ショッピングをしたり、とても楽しかったわ。紅葉は少し赤くなっていたけど、もっと赤くなってきれいになると言われました。気候が暖かいので、なかなか紅葉が遅いと聞きました。でもとても美かったです。

来年1月にはビルボード・ライブでの来日公演が控えていますが、どのようなコンサートになりそうですか?

バック・バンドを連れてくるので、楽しくエネルギッシュなショーになると思います。『レット・ゴー』からほとんどの曲と、『フィアレス』からも数曲やる予定ですが、イクスピアリでのショーケースとは違ったものになります。バンドをステージから下げてピアノ弾き語りのパートもありますが、バンドと一緒に演奏することで違った要素が入ってくるので、パーティーのような楽しいコンサートになると思いますよ(笑)。

今回のプロモーション来日では、club IKSPIARIでのスペシャル・ショーケースをはじめ、福岡、大阪、名古屋でもスペシャル・イベントを実施し、ラジオ番組への出演なども含め、多忙なスケジュールだったようだ。そんななかで取材の時間を割いていただいたが、ケリの実に穏やかで誠実な性格が伝わってきた。それは、club IKSPIARIでのピアノ弾き語りライブを見ていて痛切に感じたことでもある。ケリの歌を聴いていると、本当に心が揺さぶられると同時に、その優しさに安心感も抱くのである。ごく普通の日常のなかで、そっと心に響いてくる歌がここにある。
(取材&テキスト/遠藤哲夫)

Track List

Album『レット・ゴー / Let Go』 2007/10/24 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,800(税込)  
トラック 各\150(税込)

01.
Watch Me Walk試聴
ウォッチ・ミー・ウォーク(1stシングル)
02.
Say Goodbye試聴
セイ・グッバイ
03.
Ooh Oh試聴
Ooh Oh
04.
Red Wine Til Daylight試聴
レッド・ワイン・ティル・デイライト
05.
Imperfect試聴
インパーフェクト
06.
Born Again試聴
ボーン・アゲイン
07.
Emily試聴
エミリー
08.
Ghosts試聴
ゴースト
09.
Let Go試聴
レット・ゴー
10.
Baby Come Home試聴
ベイビー、カム・ホーム
11.
Go Proud試聴
ゴー・プラウド
12.
Honey試聴
ハニー
13.
Simple Things試聴
シンプル・シングス
14.
Slow Down Bab試聴
スロー・ダウン・ベイビー *ボーナス・トラック

「自分自身でいることの大切さ」をテーマにしたという『レット・ゴー』。自分自身に「大丈夫、できるわ」と言い聞かせて欲しい、と語るケリ自身のパワーが伝わってくるアルバムだ。ファースト・シングルとなっている「ウォッチ・ミー・ウォーク」は、他人の声に従うのではなく、自分の意思で歩き出す姿を見せつけてやりなさい、という力強いメッセージがこもった歌。ただパワーで押し切るのではなく繊細なメロディに乗せて歌うことが出来るのがケリの才能である。恋する女性の心の痛みを歌った「セイ・グッバイ」や「Ooh Oh」「ベイビー、カム・ホーム」では、赤裸々ともいえる感情表現に引き込まれる。自分の宗教的ルーツを歌った「ボーン・アゲイン」やサザン・ソウル風の「ゴーン・プラウド」では、バックのしなやかで力強いサウンドと相まって、ケリのソウルフルなボーカルが圧巻だ。全盛期のボニー・レイットを思い出してしまった。静寂の中で時の流れを見つめるような「シンプル・シングス」も深い余韻を残す。タイトル曲「レット・ゴー」は、解放されることで、より自分らしい自分を見つけることができるというアルバム全体を貫くテーマが、歌詞にもサウンドにも集約されている。個人的な感想だが、ジャクソン・ブラウンの曲に感じるような高揚感をもたらしてくれる。

Selected Discography

Album『Fearless』2004/06/02 Release

ダウンロード価格
アルバム \1,500(税込)  
トラック 各\150(税込)

01.
Look At Me試聴
02.
Talk To Me試聴
03.
Piece Of My Heart試聴
04.
A Dream About You試聴
05.
About Me試聴
06.
Let It Rain試聴
07.
Falling試聴
08.
Love Is All I Know試聴
09.
Answered Prayer試聴
10.
Bartender試聴
11.
I Won't試聴
12.
If No One Will Listen試聴

ノラ・ジョーンズを手掛けた、巨匠アリフ・マーディンがエグゼクティブ・プロデューサーを務めたデビュー・アルバム。第二のノラを狙っているのはバラード中心のアルバム構成からも伺えるが、それでもしっかりとケリ・ノーブルとしての個性が現れているのは、ケリの片腕ともいえるプロデューサー&ギタリストのジェフ・アランデルの功績だろう。「ルック・アット・ミー」はケリの代表曲とも言えるものだが、やはり何度聴いてもいい。泣ける。ケリの抑えきれない感情は「トーク・トゥ・ミー」「ピース・オブ・マイ・ハート」「アバウト・ミー」「アンサード・プレイヤー」「イフ・ノー・ワン・リッスン」といった忘れ難い名曲を生んだ。ケリのボーカルは、ほとんどピアノを弾きながらの同録だというが、なるほど歌に寄り添った繊細でリアルな歌声である。女性の気持ちに触れるために、男性陣にも是非聴いて欲しいアルバム。

Single『About Me』2005

ダウンロード価格
トラック 各\150(税込)

01.
About Me試聴
02.
Let It Rain試聴
03.
I Won’t試聴
04.
Honest試聴

Profile

[画像]

1977年、テキサス州フォートワース生まれ。デトロイト育ち。父親はスペイン語系の教会の牧師である。幼い頃よりクリスチャン・ミュージックやゴスペルを聴いて育ち、合唱隊で歌っていた。
ハイスクール時代に初めてR&Bやヒップホップといった音楽と出会う。18歳のときに、ジョニ・ミッチェルのアルバム『ブルー』を聴いて、自分の思いを語る手段として音楽があることに気付き、曲を書き始める。そしてカレッジを辞め、音楽活動に専念するようになり、コーヒーハウスやバーで歌い始める。
ミネソタ出身のミュージシャンのビリー・マクラフリンと出会い、活動の場をミネアポリスに移す。シンガー・ソングライター兼プロデューサーのジェフ・アランデルに紹介され、ケリのデビューへむけて一緒に活動をする中、グラミー賞受賞プロデューサーであるアリフ・マーディンの耳にとまり、EMI/マンハッタンと契約をかわし、2004年に『フィアレス』でデビュー。
アルバムは22カ国で発売され、日本でも「ルック・アット・ミー」が、映画『東京タワー』挿入歌、資生堂「ベネフィーク」のCMに起用されるなど多くのタイアップがつき大ヒットしている。シングル『夢がかなうまで(How Far You've Come)』は、フジテレビ系ドラマ『離婚弁護士II〜ハンサム・ウーマン』の挿入歌となり、多くのファンの耳に届いた。2007年10月に2作目『レット・ゴー』をビクターエンタテインメントより日本先行リリース。

Information

◆2008 ケリ・ノーブル来日公演
2008年1月11日 (金) ビルボードライブ東京
2008年1月12日 (土) ビルボードライブ東京
2008年1月14日 (月) ビルボードライブ大阪
2008年1月15日 (火) ビルボードライブ福岡
詳しくはこちら Billbord Live

Links
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Music Lounge Artist Special Play List Vol.25
ケリ・ノーブルが影響を受けた10曲
JK

Shawn Colvin
「Riding Shotgun Down the Avalanche」

※現在OnGenでは配信しておりません

JK

Ray LaMontagne
「Burn」

※現在OnGenでは配信しておりません

JK

Anni Lennox
「The Saddest Song I've Got」

※現在OnGenでは配信しておりません

JK

Patty Griffin
「Let Him Fly」

※現在OnGenでは配信しておりません

フォーキーな女性シンガー・ソングライターとR&B/ソウルが同居する

今回の取材では、何枚か用意していったCDがあって、1枚はケリのプロデューサーでもあるジェフ・アランデルが93年にリリースした『Compass』。もう1枚は、パティ・グリフィンの『Impossible Dream』(04年)。実はもう1枚、クリステン・ホール(『レット・ゴー』でケリと共作している)の『Be Careful What You Wish For』(94年)も持参していたのだが、シュガーランドの人と同一人物かどうか下調べしていなかったので、出すのをためらってしまった。さすがに、ジェフ・アランデルのCDを出したときは、びっくりした様子で、「何故、こんなCDを持っているのか」と不思議がられたくらいだ。

インタビューの中で、影響を受けたアーティストとしてキャロル・キングやエルトン・ジョンの名前が挙がっているが、取材後にリストアップしていただいた10曲のリストを見ると、ケリのルーツにゴスペルやソウル・ミュージックがあるのがよくわかる。バラードを歌い上げるソウルフルな声は、アレサ・フランクリンと共通するものが感じられる。ケリの才能を見出したアリフ・マーディンは、アレサのプロデュサーでもあった。ケリの中にアレサと同じようなソウルフルなものを感じたのかもしれない。

ジョニ・ミッチェルの「Little Green」は、インタビューの中でも語られている『ブルー』収録のナンバー。同じようなフォーキーなシンガー・ソングライター系として、ショーン・コルヴィンのデビュー・アルバム『ステディ・オン』(89年)からの曲と、パティ・グリフィンのデビュー・アルバム『リヴィング・ウィズ・ゴースツ』(96年)からの曲が選ばれているのが興味深い。パティの「Let Him Fly」は、ディクシー・チックスもカバーしていた。フォーキーなテイストということで、エヴリシング・バット・ザ・ガールも共通項があるか?

エルトン・ジョンの「Tiny Dancer(可愛いダンサー)」は、キャメロン・クロウ監督の『あの頃、ペニー・レインで』でとても印象深く使われていた。ちなみにパティ・グリフィンも、同じくクロウ監督の『エリザベスタウン』で使われていましたね。レイ・ラモンターニュは、アメリカのニューハンプシャー出身の個性的なシンガー・ソングライターで、デビュー作『トラブル』(04年)収録のナンバー。フォーキー・ソウル風な部分もある。

そして、R&B/ソウルのルーツとして、前述のアレサとダニー・ハザウェイ(この人もアリフ・マーディンが関わっている)は納得のセレクションである。メアリー・J.ブライジの94年のアルバム『マイ・ライフ』からの曲を選んでいるのも、何か理由がありそうだが、アニー・レノックスの「The Saddest Song I've Got」での切々と訴えてくる感じは、ケリのバラードに近いものがあるかも・・・。2曲ともに深いエモーションを湛えた曲だ。
(Text/遠藤哲夫)

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