単に音楽的な貢献だけでなく、80年代初頭まではアンダーグラウンドな位置づけだった日本のロックを、メジャーな存在へと押し上げるという革新的な役割を果たしたBOΦWY。その中心メンバーであり、BOΦWY解散後の現在もなお21世紀の日本のロック・シーンを代表するビッグネームとしての地位を揺るぎないものとしてきた布袋寅泰から、嬉しいサプライズ・ニュースが届いた。
『25周年ツアー最終日の模様を世界最速でライブDVD化!!』
…何と6/3に行われたさいたまスーパーアリーナでのライブ映像を同月の28日にパッケージとして発売するというのだ。
今回はいつの時代も誰もやっていないことをやろう、という型にはまらないアグレッシブな活動を続ける彼の“生き様”に迫るべく、ラウンジ世代でもある布袋寅泰にロング・インタビューを決行した。
このインタビューを読んで、少しでも彼の「毎日前向きに楽しもう」というハートが伝われば幸いである。 |
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| ー 全国ツアー、ひとまずお疲れさまでした。 |
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| 「ありがとうございます。今回のツアーは25周年を記念したツアーだったので、いつものツアーよりも懐かしい曲、たとえばBOΦWYやCOMPLEXの曲も演奏したんですよ。いつもと変わらぬ熱狂ぶりのファンを見て、凄く愛おしさがこみ上げてきたというか、自分が逆に観客のみなさんに感動をもらった、そういう意義のあるツアーになりましたね。」 |
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| ー 25周年というひとつの区切り、ということで感慨深いところもあったと思いますが… |
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| 「そうですよねー。25年というのは決して短い期間ではないわけですよね。今までツアーは何度も行っているのですが、今回41本ライブを行うということで、初めて行ったところも結構あったんですよね。そういったところは「ちゃんと楽しんでくれるかなぁ」と不安やドキドキを感じたりするんだけれども、何てことはない、41公演本当に素晴らしく、ファンのみなさんがイイ顔してくれて。みなさんが楽しんでくれた証だと思ってますね。」 |
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| ー そのツアー最終日の模様が“世界最速”でDVDになるということで、これはファンにとって嬉しいサプライズですよね。 |
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| 「そうですね。別に“世界最速”というのを売りにするつもりはないけれど、今回のツアーの一番の目的は「ファンのみんなへのありがとう」の気持ちを体現することだったんでね。特に最終日は一音一音楽しみながら3時間半という長いショウを行ったので、一瞬たりとも気持ちが途切れずプレイにも(感謝の気持ちが)現れたので、ベスト・アクトと呼んでもいいくらい自慢のライブになりましたね。」 |
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| ー 先日はヒップホップ・グループのRIP SLYMEとコラボレーションなど、常に新しいことにチャレンジされてますよね。 |
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| 「うーん、新しいことだったら何でも、という感じでもないんですが、自分自身がプレイヤー、アーティストとしての自分をあまり殻に閉じこめたくないという気持ちがまずあって。たとえどんな事をやっても、自分の核の部分はブレない自信があるし、それに自分はギタリストだから、ギターを持ってステージでいい音鳴らしてなんぼの人間なのですよ。でも、ファンの方々が次のステージを観に来てくれたときに成長していたいし、まあ背は止まっていると思いますけど(笑)、なんかこういろんなことにトライしていきたいし、またアーティストとして懐を広げた姿を見せたいんですよね。」 |
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| ー そういう意味でもRIP SLYMEとのコラボは反響が大きかったですよね。 |
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| 「彼らとのコラボも非常に楽しみながら出来ましたね。やっぱり出会いで変わるじゃないですか、人間って。一生に一度しかないから、そういう出会いすら拒否していっちゃうと、ね。」 |
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| ー 失敗することを恐れる人が多い中で、新しいことへのチャレンジしつづける布袋さんに憧れる人も多いと思いますよ。 |
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| 「うーん、僕は何となくカリスマチックな、ドシっとしたイメージをつけられがちなんですけれど、僕は僕で自分の人生をエンジョイしたいんですよね。別に失敗してもいいんですよ、失敗って取り返しのつかないことでは実はないので。今回の世界最速のDVD化っていうトライも、まあこれが当たり前になっちゃうと毎回大変だなぁと思うんですけど(笑)、やっぱり編集してくれた中野裕之監督という天才との出会いがあったからこそ、この作品の実現ができたわけで。ライブの興奮が冷めないうちに一筆書きのようなスピード感で作り上げた良さ、というのは今までのビデオになかったものなので、僕自身新鮮ではありましたね。」 |
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| ー 特にこのサイトのユーザーのように30代40代だと、なかなか20代の頃のように破天荒に突っ走れないということがあると思うんですが、その辺りはいかがでしょうか? |
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「なんか年を重ねると、人間大人にならなければいけないとか言いつつも、でも実際人間ってそんなに変わるものじゃないと思うんですよね。夢とか目標とかなくなってしまうと人間って本当に虚しい生き物だと思ってしまう。まあ、僕の職業はステージで輝くことであるから、当たり前のことではあるんだけれど、でも44歳の男が、3時間半のショウを41本一瞬たりとも気を抜かず走り抜けているんだっていう姿。お手本になるほど偉くはないけれど、同年代の方にライブを観ていただいて、「俺も頑張ってるぞ、お前らも頑張れよ」という姿は見せ続けたいですよね。」
(取材&テキスト / s.n.j) |
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