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FEATURED ARTIST 一十三十一 特集 

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媚薬系シンガー、歌謡界のティンカーベルとも呼ばれ、独自の雰囲気を醸しだす一十三十一(ヒトミトイ)。その奔放な感性は、音楽のジャンルを超越し、壁なきクリエイターとして全宇宙的なサウンドを創出してきた。普段のライブとは違う、一十三十一の音楽巡礼の旅“TOILAND TOILD”も、民族音楽とポップスが出会う曼荼羅チックなパーティーである。デビュー5年目の初ベスト=コレクション・アルバム『TOICOLLE(トイコレ)』を1月にリリースし、3月には待望のオリジナル・アルバム『Girlfriend』のリリースが待っている一十三十一さんにお話を伺うことができた。

◇TOILAND TOILDについて

“TOILAND TOILD”のシリーズは、架空の島(トイランド)で、私が音楽の旅をするという遊び場(パーティー)です。今まで見たこともないような世界、いろんな民族音楽・楽器とポップスを融合するような感じでやっています。あれは、結構準備が大変で・・・。根本から全部の曲を考え直すってことになるし、アレンジ的にも、違う見せ方になるので。とてもタフな、挑むような感じがありますね。でも相当楽しんでやってます! 2回目はガムランだったんですけど、楽器がどれも重くて(笑)、ガムランも本来は王宮に置いてあって動かすものじゃないし、ハープ(竪琴)も凄く重くて・・・。でも3回目もやりますので、お楽しみに。

◇2002年のデビューから5年。これまでを振り返ってみて

いろんな事がいつも起こっているので、けっして順調にここまで来たという感じでもないですけど、刺激的な生活を送っていますね(笑)。その時々で、自分が一番やりたいこと、それを周りのスタッフも理解してくれているし、やりたいことは惜しみなくやれている、という感じです。

◇『TOICOLLE』について

今回の『TOICOLLE』のコンセプトは、“聴きやすさ”というか、ドライブ・ミュージック的な“スムース&ポップ”なものを中心に選んでいます。コンサートで移動が多いので、空港から家まで帰ってくる時の、東京タワーを見ながら夜の高速を運転してる、そういう時に聴きたくなるようなセレクションですね(笑)。聴きやすさをメインに、気持ちいい流れを重視して作りました。

すごく一十三十一っぽい曲でも、これを入れるとアルバムの流れが乱れるなと思って、残念ですけど外した曲もあります。ポップでわかりやすくて、ニューミュージック的なものも勿論好きなんですけど、私の根本にあるのが民族音楽的な部分で、ずっとリズムがループしていて歌だけが自由に泳いでいるような感じ、声で遊んでいくような感じが好きなんです。「いなずま」とか「shinobi足」、「Synchronized Singing」とか凄く好きなんですが、今回は“スムース&ポップというテーマなので、あえて入れなかった。

『TOICOLLE』には新曲が2曲収録されている。2006年に発売されたシングル「ウェザーリポート」「粉雪のシュプール」の流れを受け継いだ、ストリングスが華麗に舞う超ポップな仕上がりだ。これは、3月に発売されるニュー・アルバムにつながるものだろうか?

◇新作『Girlfriend』について

ええ〜っと、全くつながりはなくて(笑)。『TOICOLLE』が5年目の初のベストということで、これで一区切りなんですよね。次のアルバムは第2章の幕開けになるので、全然違った感じになっています。この『TOICOLLE』がカレイドスコープ的に開ききったアルバムだとすると、次はシンプルで骨太、これから始まる的な力強さがあるんです。

新作はASA-CHANG&一十三十一のプロデュースで、アルバム的には『Synchronized Singing』に続くものになります。あのアルバムはいろんなアレンジャーとコラボレートしていて、凄くカラフルだったんですが、次はひとりのアレジャーとシンプルに一つの世界を作りたいと思ったんです。その時に、まっ先に一緒にやりたいと思ったのがASA-CHANGだったんです。前にも何曲か一緒にやってるんですが、レコーディングも凄く楽しかったし。『Synchronized Singing』は、キューバに旅行にいったすぐ後に作ったアルバムで、私の中では凄くキューバな感じがしてるんですね、キューバでサンプリングした音も入ってるし。次のアルバムは、そういったカラフル・ポップというより、もっと光と影の感じだったり、深遠な感じがする世界ですね。6曲入りで、音もシンプルなんですけど凄く濃い感じに仕上がっているので、フル・アルバムよりもミニで丁度いい濃密さ(笑)、です。

幼少の頃から、料理家である父や家族と一緒にインド、ネパール、タイなどのアジア諸国や欧米各国を旅したという。そこから培った感性や神秘への好奇心は、彼女の音楽の源になっている。2004年8月には、比叡山延暦寺でJ-POPシンガーとしては初のコンサートを開いた。

◇比叡山延暦寺でのライブとか、どんな体験でしたか?

比叡山延暦寺は凄いパワースポットなので、ライブの一ヶ月前くらいから、心も身体も鍛えて行こうというか、研ぎ澄まされた生活を送ったんですよ。肉・魚・卵・砂糖をとらず、まるで修行僧のような生活(笑)。朝は日の出と共に起き、夜は早く眠る。毎日走ってウェイト・トレーニングもして・・・。そんな生活にはまって半年くらいやってたんですけど、きっかけは比叡山延暦寺のライブだったんですけど、体内環境が変ってくると、私から生まれてくるものも違うものが生まれてくるんじゃないかとか思うんです。ある種の禅みたいな・・・。
私の実家がレストランで、薬膳的マジカルカレーを出していますが、食べ物って、医食同源というくらい身体と密接な関係があるじゃないですか。だから生活とスピリチュアルなものが一体となっているというか、あまり不思議世界とか感じていなくて、小さいころから自然にスピリチュアルなものとつながっているという感じを持っていましたね。

◇音楽をはじめるきっかけは?

私が生まれた年に、両親が“ビッグ・サン”というトロピカルリゾート・アイランド・レストランを札幌で開いて、デート・スポットみたいなところで、そこではムーディーでロマンティックな音楽がずっとかかっていたんです。山下達郎さんや吉田美奈子さん、大貫妙子さん・・・、ジャズからソウル、民族音楽まで。中学の頃までそのレストランをやっていたので、気持ちいい音楽に包まれて、自然に音楽をやるようになったというか。ピアノを習いはじめて、小学生ではブラスバンド同好会に入ってクラリネットをやってて・・・、旅先のレストランでセッションすることもあったので、音楽って自分で作ったり演奏するものだったですね。そして、高校生の頃に兄と一緒に宅録を始めて、カーティス・メイフィールドやマーヴィン・ゲイとかウォーとか・・・、黒っぽいものが好きだったので、それっぽいオリジナルを作って録音してました。地下室で。

◇今回のツアー“Super Spur”について

同じメンバーでもう2年近くやっていて、ベース・ドラム・ピアノというシンプルな構成で。ギターはいなくて凄くシンプルなんですけどドラマティック。CDはエレクトロニカな音もいっぱい入っているんですが、ライブはとても“生”な感じになるので、CDとも違った感じが楽しめると思います。

全国を回るLIVE TOUR 2007 “Super Spur”も終盤を迎え、2月23日の代官山UNITが最終日となる。これまで集大成となる『TOICOLLE』からの曲で構成するライブ・ツアーの次は、いよいよニュー・アルバムが待っている。キラキラとしてエキゾチックな圧倒的オリジナリティは、さらに新たなるステージへと進化し、そのミステリアスな内側を見せてくれるはずだ。

(取材&Text:遠藤哲夫)
Track List
Album  『TOICOLLE』 2007/01/24 Release
ダウンロード価格 
トラック 各\210(税込)
印の曲は\150(税込)
Profile
1978年12月1日、札幌市生まれ。
家がリゾート・レストラン(現在は、スープカレー/エスニック料理の店“マジック・スパイス”)を経営しており、生まれた時から音楽に囲まれて育つ。小学生時代はブラスバンド同好会でクラリネットを吹き、高校時代から本格的に音楽活動をはじめ、兄と自宅で宅録にはまる。

札幌のローカルFM局で音楽番組を持ち、1999年に単身ニューヨークへ。2000年に地元札幌のクラブでスカウトされ、2002年3月にブーガルーレコードよりシングル「煙色の恋人達」でデビュー。2003年にはファースト・アルバムの『360°』をリリース。

2004年年6月に徳間ジャパンよりメジャー・デビュー作(ミニアルバム)となる『フェルマータ』をリリース。その年のお盆に比叡山延暦寺でライブ。2005年5月に、多くのクリエイター達とコラボレートした『Synchronized Singing』を発表。“RISING SUN ROCK FESTIVAL”、名古屋“愛・地球博”、東京・池上本門寺“アースピースフェスティバル”などにも出演。さらに船上ライブや“TOILAND TOILD”のレギューラー・イベントと変幻自在な活動を経て、2007年に初のベスト・コレクション『TOICOLLE』リリースに至る。。
Selected Discography
New Concept Album 『Girlfriend』 2007/03/21 Release ダウンロード価格 
アルバム \1,600(税込)
トラック 各\210(税込)

元東京スカパラダスオーケストラ、現在ASA-CHANG&巡礼でも活躍するASA-CHANGをプロデューサーに迎えた新作。「今、パークウェイ」でのキング・クリムゾン的展開や、「Ride on the pegasus」でのガムラン・アレンジ、「ウェザーリポート2.0.0.7.」でのフリーフォームに乱舞するパーカッション、「Girlfriend」はフェリーニのサントラとガール・ポップが出会ったような不思議空間と、どの曲も斬新かつ濃密。
Album 『Synchronized Singing』2005
「GO NO GO」「キラメキmovin' on」がシングルに。時代の先端を走るアレンジャーとのコラボで、キラキラしたカレイドスコープのような世界を展開。山下達郎の「時よ」、スマパンの「beautiful」のカバーも見事なトイワールド!
Mini Album 『フェルマータ』2004
メジャー・デビュー・ミニ・アルバム。“海辺の街の遊び場”をイメージしており、全編夏の香りがする。「DOWN TOWN」「渚にて」「CHARADE」が『TOICOLLE』にも収録された。フワフワした気分とドキッとする歌詞がアヴァンチュール!
Album 『360゜』2003
インディーズからのデビュー・アルバム。「煙色の恋人達」「WAKE UP!」「感触」の最初の3枚のシングル曲も収録されている。よくぞここまで詰め込みました、という感じで、さまざまなジャンルを横断しながら気持ちいい音を追求!
Single  「粉雪のシュプール」2006Single  「ウェザーリポート」2006Single  「キラメキmovin' on」2005
Single  「感触」2002Single  「WAKE UP!」2002Single  「煙色の恋人達」2002
Information
一十三十一LIVE TOUR 2007「Super Spur」
2007/02/23(金) 東京・代官山UNIT
開場18:30 開演19:00
お問合せ:ホットスタッフ
『TOICOLLE』発売記念!インストアイベント!
2007/02/24(土) タワーレコード新宿店 
7Fイベントスペース
14:00〜
Links
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>>一十三十一オフィシャル・サイト
>>一十三十一アーティスト詳細ページ
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Music Lounge Artist Special Play List Vol.16
一十三十一のきっかけメンズ・スペシャル  <誕生〜上京編>M1  PAPERDOLL  山下達郎M2  エチュード ハ短調「革命」作品10の12(ショパン)M3  ジュリアに傷心 チェッカーズM4  ラプソディー・イン・ブルー 101ストリングス・オーケストラM5  Camera! Camera! Camera! / カメラ!カメラ!カメラ! フリッパーズ・ギターM6 Susuriuka OKIM7  So In Love カーティス・メイフィールドM8  After The Dance マーヴィン・ゲイM9  In A Silent Way マイルス・デイヴィスM10  Alsoa  The Slip
生まれた時から、気持ちいい音楽に囲まれていた  誕生から上京までのエポック・メイキングな曲

M1. 山下達郎/ PAPERDOLL
 〜“ビッグ・サン”オープン

両親が開いたリゾート・レストラン“ビッグ・サン”でよくかかっていたのが、達郎さんやユーミンとか・・・。生まれたての頃から聴いていたって感じですね。

M2. ショパン/「革命」
 〜ピアノを習おうと決意

クラシック・ピアノは・・・、ショパンの「革命」が弾けるくらいまでは、ちゃんと習っていたということですね。

M3. チェッカーズ /ジュリアに傷心
 〜はじめて買ったレコード

小学校に入るか入らないかの頃に夢中になったのがチェッカーズで、ラジカセをテレビのスピ−カーにくっつけて録音してましたね(笑)。

M4. ガーシュイン/ ラプソディー・イン・ブルー
 〜クラリネットに明け暮れる

小学生の時、ブラスバンド部に入って、そのブラスバンドは全国で2位になるくらい凄いバンドだったんです。先生もかっこよくて面白くて。今、アレンジとかがわかるのも、この頃に培ったものが生きているのかなと思います。この曲を選んだのはムーディーでラグジュアリーな感じが好きだから。

M5. フリッパーズ・ギター/ Camera! Camera! Camera!
 〜カメラ小僧化

渋谷系といわれた音楽も聴いてましたが、完全なるフリッパーズ系ですね。フリッパーズ・ギターが好きだったんです。小沢くんの詞と、全体に2人が醸し出す雰囲気が。

M6. OKI/Susuriuka
 〜“マジック・スパイス”オープン

OKIさんとは中学生の頃からの知り合いです。家族ぐるみで仲が良かった。“TOILAND TOILD Vol.1”でOKIさんと一緒にやったんですが、あの時は旭川のOKIさんの家にずっと泊まりこんでリハしてました。とても尊敬しているアーティストです。

M7. カーティス・メイフィールド/ So In Love
 〜お兄ちゃんと地下で宅録

「So In Love」のようなスイートな曲を作っていました。歌うというより喋りかけてくる的なボーカルが好き。

M8. マーヴィン・ゲイ/ After The Dance
 〜ローカルFMエンディング・テーマ

高校を卒業して、20歳になる前くらいかな、札幌のFM局で1時間番組を持っていて。その頃はジャズとか黒っぽいものばかりかけてたんじゃないかな。

M9. マイルス・デイヴィス/ In A Silent Way
 〜NYにてラジオから。印象的なシーン

NYに行っていた時にラジオから流れてきて衝撃を受けて、冬のNYの街を思い出すんですね。NYではアヴァンギャルドなジャズ、ジャム・セッションのライブばかり見ていて。マイルスは永遠に憧れ!

M10. The Slip/ Alsoa
 〜東京へお引越し

ジャム・バンドなんですけど、こういったバンドって、札幌までなかなか来てくれなくて東京止まりなんですよね。こんなバンドがいつでも見れるんなら、絶対東京に住みたい、って思ったんですね(笑)。





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