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Featured Artist:akiko/世界の名門ジャズ・レーベル、ヴァーヴが誇る日本人女性シンガー、akiko! >>アーティスト・スペシャル・プレイリストはこちら
新しいジャズの形を提案しつづけるジャズ・ビューティー進化系!
初のベスト・アルバム『コラージュ』登場!!


2001年のデビュー以来、ジャズの名門レーベル“ヴァーヴ”初の日本人女性シンガーとして、これまでに7枚のオリジナル・アルバムを発表。スタンダード・ジャズを歌う、確かなボーカルの魅力と、クラブ・ミュージックを取り入れたサウンド・クリエイトで、斬新でクールなジャズの新機軸を確立してきたakiko。ジャズとクラブ・サウンドの境界線を行き来しながら送り出してきた、これまでの作品からの待望のベスト・セレクション『コラージュ』が4月5日にリリースされた。今回、この『コラージュ』の話を中心に、ジャズへの関わりや表現について話をうかがうことができた。

渋谷パルコ・パート1の壁にakikoの『コラージュ』がウォール・ペイントされている。渋谷という街に似合う、お洒落でポップなデザイン。ジャケットのセンスが抜群なので、ご自身のコンセプトなのか聞いてみると、
「前作の『リトル・ミス・ジャズ・アンド・ジャイヴ』は、プロデューサーの小西さん(小西康陽氏)にビジュアル面を含めてトータル・プロデュースしてもらった。参考になるアルバム・ジャケがあって、昔のライムライトっていうジャズ・レーベルのものが面白ジャケって言うか、凝ってるジャケットで、小西さんがそれを持ってきて、こんなことやろうって感じで・・・。それに気をよくして、今回もちょっと凝ってみた。ジャケを開けると小さなブックレットが出てくるような面白い作りになってる」

今回のベスト・アルバムの選曲については、
「ベスト・アルバムって、シングル・コレクションとか、ファンの投票で選ぶとか、やり方はいろいろあると思うんですけど、私の場合は、べスト・アルバムというよりは1枚の新しいアルバムというか、コンピレーションに近いのかな。テーマとか音楽のスタイルはバラバラなんですけど、それをコラージュしてひとつの作品として成り立つようにした」
スウィング・アウト・シスターと一緒にやった「ウォーターズ・オブ・マーチ」が入っていないのは何故か聞いてみると、
「あれ、あんまり好きじゃないんです(笑)。っていうのは冗談ですけど、あれはあれでいい思い出だけど、私らしくない、っていうのがあって。スウィング・アウト・シスターらしいけど」

16歳の時に、大貫憲章氏のクラブ・イベント“ロンドン・ナイト”でパンク・ロックに出会った。
「ピアノを習ってたんですけど、いわゆるピアノ教室でやってただけなので、特にクラシック好きの子供ではないです。パンクを聞いてから、時代を遡って古い音楽を聴くようになったんです。でも自分でバンドをやったりとかはしてなくて、そんな願望もなくて、ただ好きで、ロックンロールやジャイヴとか古い音楽に興味をもって、聴いてただけ」

ジャズを歌うようになったきっかけは、
「そういう音楽を聴いてて自分で歌おうとは思ってなかったんだけど、大学に入って一人暮らしをしていて、何かバイトしなくちゃと思っていた時、友達がジャム・セッションに連れて行ってくれたんですね。セッションやってるのを見て、‘この曲知ってる!’って。ロックンロールやジャイヴって古いジャズのスタンダードが元になってるのが多くて、‘私も歌えんじゃん!’って。それで歌い始めた。セッションで歌ってたら、ミュージシャンが声をかけてきてくれて、ライブとかに出てお金をもらえるようになったから、‘これで稼げるじゃん’って思って」

2001年にユニバーサルジャズと契約して、デビュー盤はパリで録音した。
「パリのミュージシャンって私の趣味のタイプのミュージシャンじゃなかった。でも実際、彼らはとてもいい人達で、こっちが求めているものを探ってくれたり、一緒に作り上げることに寛容でいてくれたから、すごくいいアルバムができたんですけど、私、自分で作ったアルバムって聴かなくなるんですよ。その最たるものがデビュー・アルバムで、デビュー・アルバムだから一番頑張って作ったし、気も張ってたし。でも、それを聴いて‘あの頃は可愛いかったな’と思えるほどまだ年もとってないし・・・。あれから、なるべく自然に歌うことを心がけてる。頑張るって大事なんだけど、熱くなれない人は好きじゃないしね。でも自己表現をするときに意識しすぎたり、気を張りすぎたりすると、いい表現って出来ないし。一番いい表現って自然に、ナチュラルにやることだと思ってる。まだまだですけど・・・」

デビュー盤のスタンダードなジャズから、2作目『ヒップ・ポップ・バップ』になると、カラフルでポップなクラブ・ミュージックの要素も加わり、新しいジャズの形を提示していく。
「なんていうのか、『ヒップ・ポップ・バップ』を作ったあと、自分が何をやりたいのかわからなくなって、悩んだです。レコード会社は次のアルバムをいついつまで出してくれっていうし。だけど、意味のわからないことってやりたくなかった。何のアルバム作るのっていうと、ジャズのスタンダードって。でも、何で自分がジャズのスタンダードを歌わなくちゃいけないのか、わからなくなったんです。自分が本当に歌いたいのかもわからくなった。そんな悩んでた時期に、ふとビリー・ホリデイを聴いた。ホリデイは自分が音楽をビジネスとして歌う前に、好きだった人。歌うことが楽しくて楽しくてしょうがない時の思い出の曲だから、その頃を思い出して、やっぱり自分は歌いたいんだなって・・・。このとき自分にとってビリー・ホリディは救世主っだった。もう一度歌うことの原点に立ち返ってみようって思った。ホリデイが私を歌の世界に連れてきてくれて、迷った時に救ってくれた。ホリデイに捧げるアルバムなら、スタンダード・アルバムを作ることに意味を持たせることができるなっって」

「何で悩んだのか冷静に考えてみて、自分に足りなかったものとか、がむしゃらな若さだけじゃなくて、もうちょっと明確な自分の目標とか、自分のなりたい姿があれば、こんな悩むこともなかったんだろうなと思って。そんなことを考えて新たなスタートを切ったのが辰緒さん(須永辰緒氏)との『ムード・スウィング』だった。自分には辰緒さんみたいな人が必要なんだなって思った」
日本のクラブ・シーン最重要人物、須永氏とのコラボレーションは、彼女の新たなステップとなり、お洒落でハイセンスなジャズを作り出した。

今後は、どんな人とコラボレートしていきたいかを聞いてみると、
「クレイジー・ケン・バンドのケンさんとやりたいッ!あと、m-floとも何か一緒に出来ればなと。次も小西さんとやるかどうかは、全然決まってないですけど、小西さんの音楽がジャンルとかじゃなくて“小西さんの音楽”としか呼びようがないように、私も、ジャズとかって呼ばれる必要がなくなって、“akikoはakiko”って風になりたいですね。だから、小西さんには憧れますね」

新作の予定は、まだ考えていないそうだが、年内に何とか出せれば、という感じらしい。オリジナル楽曲をもっと作っていきたいということなので、新たな次元へと突入したアルバムが期待できそうだ。

(Text/遠藤哲夫)
Track List
New Album『コラージュ』  2006/4/5 Release
ダウンロード価格 
アルバム \2,000(税込)
トラック 各\200(税込)


01. イントロ〜オマージュ・トゥ・ガール・トーク  >>試聴
02. アラウンド・ザ・ワールド  >>試聴
  『リトル・ミス・ジャズ・アンド・ジャイヴ』収録
03. ファンキー・モンキー・ベイビー (English Version)  >>試聴
  『キャロル・トリビュート』収録(オリジナル・アルバム未 収録)
04. オールド・デヴィル・ムーン  >>試聴
  『ムード・スウィングス』収録
05. ムード・スウィングス  >>試聴
  『ムード・スウィングス』収録
06. アイ・ミス・ユー  >>試聴
  『ムード・インディゴ』収録
07. ソー・タイアード  >>試聴
  『ムード・インディゴ』収録
08. ファー・ビヨンド  >>試聴
  『ムード・インディゴ』収録
09. インタールード〜ブルース No.8  >>試聴
10. ユーヴ・チェンジド  >>試聴
  『akikoズ・ホリデイ』録音時の未発表ヴァージョン
11. グッド・モーニング・ハートエイク  >>試聴
  『akikoズ・ホリデイ』収録
12. プレリュード・トゥ・ア・キス  >>試聴
  『akikoズ・ホリデイ』録音時の未発表ヴァージョン
13. スキンド・レ・レ  >>試聴
  『ヒップ・ポップ・バップ』収録
14. インタールード〜ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド  >>試聴
15. アップストリーム  >>試聴
  『アップストリーム』収録
16. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン  >>試聴
  『アップストリーム』収録
17. ドゥ・ユー・ノウ?  >>試聴
  『ヒップ・ポップ・バップ』収録
Selected Discography
『ガール・トーク』
スイングジャーナル誌選定の“GOLD DISC”に輝いたデビュー作。クレモンティーヌも手がけたアンリ・ルノーのプロデュース。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」のアレンジなど、只者ではない感性を見せる。
『ヒップ・ポップ・バップ』
デビュー作がオリコン・ジャズ・チャート1位を記録し、7曲入りのスペシャル・アルバム『アップストリーム』についでリリースされた2作目。キュートなジャケットの通り、Swing Out Sisterとの共演も含むヒップでポップな作品。
『アップストリーム』 『アキコズ・ホリデイ』
  『ムード・スウィングス』 『ムード・インディゴ』
『シンプリー・ブルー』
クラブ・サウンドの巨匠、須永辰緒氏とのコラボレーションを経て、独自の“スウィング”を魅せつける、ジャズ・クラブ“"Motion Blue yokohama”でのライブ録音。ピアノ・トリオをバックに、濡れるような歌声が最高。
『リトル・ミス・ジャズ・アンド・ジャイヴ』
元ピチカート・ファイヴの小西康陽氏をプロデューサーに迎えたジャンプ&ジャイヴ/スウィングのカバー集。一言、カッコイイです!「アラウンド・ザ・ワールド」がクラリオンのCMソングとしてオンエアー中!
Information
ライブ情報
■04/28(金)“WORLD STANDARD SPECIAL”
・場所: @代官山AIR
・OPEN/START: 22:00
・お問合せ:GLOBAL HEARTS 03-6415-6231
■05/03(水)SUN-SHOT presents “Down Beat Ruler”
・場所: @恵比寿ガーデンホール&ガーデンルーム
・Open / Start 15:00 (Close 23:00)
・お問合せ:ザ・ガーデンホール 03-5424-0647
■06/30(金)名古屋ブルーノート
・1st Open 17:30〜、Start 18:30
・2nd Open 20:30〜、Start 21:15
■07/01(土)名古屋ブルーノート
・1st Open 17:00〜、Start 18:00
・2nd Open 20:00〜、Start 20:45
・お問合せ:名古屋ブルーノート 052-961-6311
■07/02(日)モーションブルーヨコハマ
・お問合せ:モーションブルーヨコハマ
■07/04(火)大阪ブルーノート
■07/05(水)大阪ブルーノート
・1st Open 17:30〜、Start 18:30
・2nd Open 20:30〜、Start 21:30
・お問合せ:大阪ブルーノート 06-6342-7722
Links
>>akikoレーベルサイト(ユニバーサル・ジャズ)
>>NEW WORLD PRODUCTIONS INC.
>>akikoアーティスト詳細ページ
あのとき君は若かった!世代別検索はこちら
Music Lounge Artist Special Play List Vol.6
akikoが影響を受けた5枚&5曲05.ミシェル・ペトルチアーニ 「HOME」直筆のプレイリスト

「影響を受けた曲って、たくさんありすぎてわからないんですよね。ローリン・ヒルや4 Heroとか、クラッシュにも影響受けたし…。企画的にはジャズをお薦めしたほうがいいんですかね」ということで、選んでいただいたのがアルバム5枚と、そのアーティストの1曲。

「選んだのはジャズ・ボーカルの大御所ですよね。ホリデイはちょっと特別ですけど、3大、4大女性ボーカルはもの凄い聴きましたね。それで曲をほとんど覚えたって感じですね。ルイ・プリマはジャズを歌い始める前に、高校生のときに聴いてたジャイヴの人です。白人よりは黒人のジャズ・ボーカリストが好きだった」

ルイ・プリマはルイ・アームストロングの影響を受け、スウィング・ジャズからジャンプ・ブルースやジャイヴまで幅広い芸風を持つ。ベニー・グッドマンのレパーリーとして有名な「Sing,Sing,Sing」や、「Just A Gigolo」をデヴィッド・リー・ロス(元ヴァン・ヘイレン)がカバーしたことでも知られる。

白人女性ジャズ・ボーカルの最高峰、アニタ・オデイの名盤中の名盤『Anita Sings The Most』。オスカー・ピーターソンのコンボがバックを勤め、ハスキーで艶のあるボーカルが絶品。「Old Devil Moon」は『ムード・スウィングス』でカバーされた。

ビリー・ホリデイに関してはインタビューの中でも語られているとおり、ジャズを歌う上での原点。ダイアナ・ロスがホリデイ役を演じた『ビリー・ホリディ物語』という映画もある。「God Bless The Child」は勿論、『アキコズ・ホリディ』にも収録。

スキャット唱法からしっとりとしたバラードまで、何をやっても凄いのがエラ。まさにジャズ界のキングとクイーンの共演となったのが、ルイ・アームストロングとの『Ella and Louis』。「A-Tisket, A-Tasket」は、チック・ウェッブのビッグ・バンドで歌っていた時の大ヒット曲。『Get Happy!』のものは再録バージョンです。

サラ・ヴォーンは、ホリデイ、エラと並ぶ3大ジャズ女性ボーカル(カーメン・マクレエが入る場合もある)の一人で、モダン・ジャズ界最高のテクニックと深い情感はオペラ歌手をも凌ぐ?「Lullaby Of Birdland(バードランドの子守歌)」や「Misty」ではなく、「Cherokee」を選ぶあたり、かなりのジャズ通ですね。『コラージュ』に収録された未発表テイク「Prelude to a Kiss」は、サラの『Swingin' Easy』でも歌われていました。

akikoのアルバムを聴いて好きになったジャズ・スタンダードを、往年のジャズ・ボーカリストと聴き比べてみるもの楽しいです。見事に現代にマッチしたジャズに生まれ変わっているのがわかります。でも、歌の本質は何ひとつ変わらないのが、akikoのジャズ・シンガーとしての凄さです。




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